ルアー製作のための3Dプリンター選び 【2本目】
3Dプリンターでルアーを作るにあたって必要なものを買い揃えていきました。
目指すクオリティなどによって揃える道具はピンキリなので、
とりあえず最低限揃えて、後から買い足していくスタイルでいく予定。
今回は、3Dプリンター選びについて。
大学でも使っていたので、多少の知識はあります。
最近は学会のネタにもよく見かけるので、
これから3DPの技術がどのように発展するのか楽しみです。
それでは機種選定していきます。
今まで使ったことのある機種は、下記の三機種。
・zortrax m200
・XYZprinting ダヴィンチJr
・ANYCUBIC mega
どれも有名どころで、正直なところ値段相応な性能でした。
ただ、zortraxに関しては10倍近く値段が違うので…
参考になるか分かりませんが、使っていていい経験でした(笑)
しかし、3Dプリンターは金額を積めば、
単純に精度だけが上がるもんでもないと思っています。
イメージとしては精度+付加価値が増えるような感じ。
この付加価値が使っていくにつれて重要なのが分かっていたので、
3Dプリンター選びはめちゃくちゃ時間かかりました(笑)
よくわかんないですね。
例えば、積層型の安価な機種にありがちな周りが囲われていないタイプ。
安いしそれなりのスペースがあれば置くことができるのはメリットだが、
囲われていない分、プリント中に熱が逃げやすい。
そのため、造形物の反りが起こりやすくなる。
特に冬のABSなんかは、ヤバイ(笑)
1mmの反りなんかザラで、造形物の形状によっては反りが原因で、
土台からはがれてしまいスパゲティの完成なんかも普通にある。
「囲い」のないANYCUBICには結構、苦しめられました…
僕は今のところ、ルアーにはABSを使う予定なので、
温度変化の影響が少なくなる「囲い」は必須。
(ABSは温度変化で反りを起こしやすい)
とかなんとかで…
最初は「SLAかFDM?」「15×15×15か25×25×25?」
「もはや金属もプリントできるやつ買っちゃう?(焼結方法であきらめた)」
「wifiで接続?」「フィラメント内蔵できるの?」「騒音?」
「プラットフォームとノズルの温度?」 うううぅぅぅぅ~
購入までの数か月間、研修なんかそっちのけでずーっと調べものしてました(笑)
本当に色々考慮した結果、「adventurer3s」に決めました。
結局有名どころのやつにたどり着いちゃいました(笑)
でも使ってみてやっぱこれにして正解でした!
いいところは挙げるとキリがないので、個人的に驚いた点を2つ紹介。
一つ目は過熱の速さ。
フィラメント交換やプリント開始を見守る時は、
ノズルの温度が約20℃から230℃まで上がるのをどうしても待つ必要がある。
前までは、じみ~に上がっていく温度を見ながら「頑張って!」と応援していたし、
時間かかるからフィラメント交換の待ちで別のことしていたら、
いつのまにかパスタできてる時もありました…(絶対目を離してはいけません)
それが、adventurer3では待ち時間が苦にならないくらい
温度がスーッと上がっていくのですごく嬉しい点でした。
二つ目はプラットフォームが取り外し式。
スライド式 軟式プラットフォームなんですよ、マジですげぇ。
一般的な固定式のプラットフォームだと、造形物を取る時にスクレーパで
ゴリゴリしないと取れなかったりして本当に大変。
僕はよく力任せにゴリゴリして、造形物が取れた拍子に手をぶつけたりしていました…
第三者が僕のことを見ていたら、「そんな焦ってとらなくてもいいじゃないか」と、
言われそうなくらいゴリゴリしていました。
でも、自分でモデリングしたものが現物として造形される。
僕はこの過程がすごく好きで、いち早く手に取りたいんですよね(笑)
ずっと手に取っていたくなるくらい、愛着湧くんですよ。
子供のころに気に入った形の石を常にジャンパーのポケットにしまっているような…
話戻します(笑)
adventurer3のプラットフォームは軟式なので、少し曲げてあげると
造形物がペリッと、簡単にとれちゃうんです。
これでゴリゴリして手をケガしなくても、
いち早く造形物にありつけることができちゃいます。
この機能が本当にありがたい(笑)
以上、僕がadventurer3sに決めた理由でした。
ちなみに3sのsはスケルトンモデルのsで、通常より5000円ほど高くなるのですが、
PLAフィラメントや脱臭フィルターが付いてきたり、
その他にもカード式のかっこいいUSBが付いてきたりするのでこっちにしました。
実際届いて見てみても、スケルトンボディ、かっこいいです(笑)
ちなみに普通の3も3sも性能は同じですので、好み次第ですね~